『右下がりは、僕の真っ直ぐ』
尊敬するアーティストの西岡弘治さんの作品は写譜。
自閉症の障害を持つ西岡さんは大好きな音楽に引き込まれて譜面を模写する独特の世界観をもち、いまや世界の西岡。
西岡さんの作品は全て右下がり。
右下がりは西岡さんにとっては"真っ直ぐ"。普通ということ。普通って様々。
西岡さんは大坂の阿倍野にある知的障害者施設のアトリエコーナスのメンバー。
主宰の白岩高子さんと出会って、僕の人生の価値観は大きく変わったことは今でも忘れない。 白岩さん自身も重度の障害を持つお子さんがいる。
台風の最中、アポなしでドアをたたき、2時間もお話しをしてくれた言葉の中には人生のヒントがたくさんあった。
白岩さんから教えてもらった言葉がある。
『選択の自由』
白岩さん自身、2005年あたりまでの障害者支援は、大人が作業を選択し、一律に障害者に押し付けていたそう。よくある袋つめ、楊枝の旗作りみたいなことをみんなに無理矢理やらせていたそう。
表情は曇りがち、伏し目がち。
障害者一人一人の人格や個性を無視し、健常者のやりやすいような押し付けの教育でしかなかったと気づいた時、当時の方針を180度変えたそうです。
それが、選択の自由!
授業の中に選択の自由を取り入れる。アートを取り入れることによって、作りたいもの、使いたい色、全て障害者自身に選択させる。
個性が溢れ出て、みるみる表情は明るくなり、皆夢中で作品を作り始めたそうです。
障害者アートに触れ、
人生の役割とはなんだろか?
幸せとはなんだろう?
仕事って?働くって?
とてもとても考えました。
結果、考えるだけ無駄だと気づく(笑)
まぁ、人を自分の尺度で判断しない!ということは大切にしよう。それは学びや可能性につながると思う。
アトリエコーナス
西岡さんが紹介された素敵な記事
https://www.diversity-in-the-arts.jp/stories/5567
5年前にヒュンメルと西岡さんがコラボした限定生産のスニーカーは、一生履き続けられるように未来の分もあわせて全部で5足持っている。ジーちゃんになっても履きたいのだ。
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